「もう着ない着物を引き取ってほしいけれど、どこへ頼めばいいのだろう」
「古い着物でも無料で引き取ってもらえる?」
不要な着物の引き取り先には、買取、無償引取、寄付、自治体の回収などがあります。
ただ、ここで注意したいのが、「無料査定」と「無料引取」は同じ意味ではないことです。
査定料や出張料が無料でも、値段が付かなかった着物まで無料で引き取ってもらえるとは限りません。
この記事では、不要な着物をどこで引き取ってもらえるのか、「無料」と書かれているサービスでは何を確認すればいいのかを整理します。
不要な着物はどこで引き取ってもらえる?
着物の引き取り先は、「何を優先したいか」で考えると選びやすくなります。
| 希望 | 選択肢 |
|---|---|
| 価値があるなら売りたい | 着物買取 |
| 値段が付かなくても手放したい | 無償引取に対応している買取サービス |
| お金より再利用を優先したい | 寄付 |
| 買取や寄付が難しい | 自治体の古布回収・ごみなど |
まだ価値が分からない着物なら、最初から処分すると決めず、一度査定してもらう方法があります。
逆に、査定で値段が付かず、この先も使う予定がないなら、無償引取まで含めて考えると整理しやすくなります。
着物を整理する方法そのものを比較したい方は、売却・寄付・リメイク・自治体での処分などをまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。

「無料引取」と「無料査定」は同じではない

着物買取サービスでは「無料」という言葉をよく見かけます。
ただ、次の4つは別々に確認する必要があります。
- 査定料が無料
- 出張料が無料
- 査定先へ送る送料が無料
- 値段が付かなかった着物の引取が無料
たとえば「査定料・出張料無料」と書かれていても、それだけでは値段が付かなかった着物まで引き取ってもらえるかは分かりません。
宅配買取では、送るときは送料無料でも、査定後に返してもらう場合は返送料が自己負担になることもあります。
「何が無料なのか」と「値段が付かなかった着物はどうなるのか」まで確認することが大切です。
値段が付かなかった着物を無料で引き取ってもらえるサービスもある
査定後、値段が付かなかった着物の無償引取に対応しているサービスもあります。
ただし、条件は同じではありません。ここではおすすめ順位を付けるのではなく、無料引取の条件がどのように違うのかを見ていきます。
ザ・ゴールド|買取りと同時に無償引取
ザ・ゴールドでは、出張料・査定料・キャンセル料などは無料です。それとは別に、値段が付けられない着物については、買取りと同時に無償引取をおこなっています。
ただ、「査定が無料だから、値段が付かなかった着物なら何でも無条件で引き取ってもらえる」というわけではありません。
あくまで、査定した結果として値段が付けられなかった着物が対象で、カビや臭いが強いなど、状態によって値段を付けるのが難しいと判断された着物についても、買取りと合わせた無償引取に対応しているとのことです。
出張料や査定体制、無償引取の条件などをもっとくわしく知りたい方は、ザ・ゴールドについてまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。

ヤマト|値段が付かない着物は無償引取が可能
ヤマトの宅配買取では、必要な場合は専用の宅配キットを無料で受け取り、着払いで着物を送れます。査定料や買取手数料もかかりません。
値段が付かなかった着物については、無償で引き取るとのことです。
逆に、査定結果に納得できず返却してもらう場合は、返送料が利用者負担です。
そのため宅配買取では、「値段が付かなかったら引き取ってもらうのか、送料を負担して返してもらうのか」も申し込む前に確認しておきたいポイントです。
私なら、値段が付かず、この先も使う予定がない着物であれば、返送料を払って戻してもらうより無料で引き取ってもらう方に気持ちが傾きます。
ただ、家族から譲り受けた思い出の着物や、「良い着物だった」と聞いているものなら別です。
「今回値段が付かなかった」ことと「価値がない」ことは同じではないので、そういう着物なら一度返してもらい、改めて調べたり別の査定先へ相談したりすることも考えたいです。
買取・無料引取・寄付は何が違う?
3つの違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| 方法 | 手放し方 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 買取 | 査定額に納得すれば売却 | 価値が分からない・売れるなら売りたい |
| 無料引取 | 値段が付かない品などを無償で引き渡す | 査定後、そのまま整理したい |
| 寄付 | 団体などへ譲る | 再利用してほしい |
ここで注意したいのは、無料引取=必ず寄付される、という意味ではないことです。
引取後の扱いが気になる場合は、サービスの公式サイトで再利用や寄付などについて説明されているか確認してみましょう。
「売るより、誰かに使ってほしい」という場合は、寄付という選択肢もあります。具体的な寄付先や受入条件については、後ほど紹介します。
着物の引き取り方法は出張・宅配・持ち込みで違う
買取サービスを利用する場合は、「何を引き取ってもらえるか」だけでなく、どうやって着物を渡すのかも確認しておきましょう。
主な方法は、出張・宅配・店頭への持ち込みです。
| 方法 | 向いているケース | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 出張 | 着物が多く、自分で運ぶのが大変 | 出張料、対応地域、値段が付かなかった着物の扱い |
| 宅配 | 自宅で梱包して送りたい | 発送時の送料、返送料、無償引取の条件 |
| 持ち込み | 点数が少なく、近くに対応店舗がある | 店舗で着物を扱っているか、予約が必要か |
特に実家の整理などで着物が大量にある場合は、何箱も梱包したり店舗まで運んだりすること自体が負担になることがあります。その場合は、出張で査定してもらえるサービスの方が利用しやすいこともあります。
一方、査定員を自宅に招くことに抵抗があるなら、宅配や持ち込みを選ぶ方法もあります。
大切なのは、「無料だから」という理由だけで決めず、着物の量や返却の可能性まで考えて引き取り方法を選ぶことです。
また、同じ会社でも買取方法によって利用条件が異なる場合があります。申し込む前に、自分が利用する方法の送料やキャンセル、無償引取の条件まで確認しておきましょう。
こんな着物はどこへ引き取ってもらう?

着物の状態によっても、確認したいポイントは変わります。
価値が分からない着物
価値が分からない場合は、無料引取や処分を決める前に査定してもらう方法があります。
値段が付かなかった着物
値段が付かなかった場合は、返却、無償引取、寄付、処分などが選択肢になります。
思い入れがなく、今後も使わないなら無償引取は便利です。
逆に、手放してから後悔しそうな着物なら、急いで引き渡さず返却してもらう方法もあります。
シミ・汚れ・カビがある着物
シミや汚れがあるからといって、すべて処分対象とは限りません。
状態によって査定できる場合もあれば、値段が付かない場合もあります。
無償引取まで希望する場合は、状態の悪い着物も引取対象になるか確認しておきましょう。
ウールや喪服など値段が付きにくい着物
素材や種類によっては、値段が付かないことがあります。
たとえばヤマトでは、喪服とウールの着物は値段を付けられないとしています。逆に、値段が付かない着物については無償引取が可能です。
サービスによって条件は違うため、「買取できない=必ず無料で引き取ってもらえる」わけではありません。
大量の着物
大量の着物をまとめて査定してもらう場合は、値段が付かなかった着物の扱いまで事前に確認しておきましょう。
すべて返してもらうのか、そのまま引き取ってもらえるのかによって、整理後の手間も変わります。
申し込み時に「値段が付かなかった着物も引き取ってもらえますか?」と確認しておくと、その後の整理まで考えやすくなります。
無料で着物を引き取ってもらう前に確認したい4つのこと

1.何が無料なのか
「無料査定」「出張無料」「送料無料」「無料引取」は、それぞれ意味が違います。
何に費用がかからないのかを確認しましょう。
2.値段が付かなかった着物も対象なのか
無償引取を行っていても、「買取りと同時」などの条件が付く場合があります。
値段が付かなかった品を無条件ですべて引き取ってもらえるとは限りません。
3.引取対象外の着物はないか
ウール、喪服、状態の悪い着物などの扱いはサービスによって異なります。
持っている着物が引取対象になるか、申し込み前に確認しておくと安心です。
4.返却する場合に送料がかからないか
特に宅配買取では重要です。
発送時の送料が無料でも、査定後にキャンセルすると返送料が利用者負担になる場合があります。
思い入れのある着物なら、「値段が付かなかった場合に返してもらえるか」「返送料はいくらかかるか」まで確認しておきましょう。
誰かに使ってほしいなら寄付という方法もある
「売れなくても、できれば誰かに使ってほしい」という場合は、自分で寄付先を探す方法があります。
ただし、受け入れる着物の種類や状態、送料、送付方法は寄付先によって違います。
具体的な寄付先や、送る前に確認したい受入条件については、こちらの記事で詳しくまとめています。

引き取ってもらえない着物はどうする?
買取、無償引取、寄付が難しい場合は、自治体の古布回収やごみとして処分する方法があります。
分別方法は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のルールを確認してください。
リサイクルショップ、譲渡、リメイクなども含めて考える場合は、着物の状態や自分の希望に合わせて手放し方を選びましょう。
価値が分からない着物は引き取りを決める前に査定してもいい
「売る」「無料で引き取ってもらう」「寄付する」「処分する」のどれかを、最初から決める必要はありません。
価値が分からないなら、まず査定してから次の手放し方を考える方法もあります。
実際に査定を受けてみたいけれど、どこに相談すればいいか迷っている方は、着物買取業者を比較したこちらの記事も参考にしてみてください。

不要な着物の引き取りについてよくある質問
- 古い着物でも無料で引き取ってもらえますか?
-
古い着物でも無償引取の対象になる場合はありますが、サービスによって条件は異なります。
「古い着物なら何でも無料」とは限らないため、査定や引取の対象を確認しましょう。
- 値段が付かなかった着物だけでも引き取ってもらえますか?
-
サービスによって異なります。
たとえばザ・ゴールドでは、値段が付けられない着物について「買取りと同時」に無償引取を案内しています。利用前に無償引取の条件まで確認してください。
- 無料査定なら、売れなかった着物も無料で持っていってくれますか?
-
必ずしもそうではありません。
無料査定は「査定するための料金がかからない」という意味で、値段が付かなかった着物の引取とは別です。
- 宅配買取で値段が付かなかったら返してもらえますか?
-
返却できるサービスもありますが、返送料が利用者負担になる場合があります。
大切な着物を送る場合は、発送前に返却条件を確認しておきましょう。
- 寄付なら無料で着物を引き取ってもらえますか?
-
寄付先によって異なります。
送料などが自己負担になる場合もあるため、「寄付=完全無料」とは限りません。
まとめ|「無料」の意味を確認して着物の引き取り先を選ぼう
不要な着物の引き取り先には、買取、無償引取、寄付、自治体の回収などがあります。
特に確認したいのが「無料」の意味です。
査定が無料なのか、発送が無料なのか、値段が付かなかった着物まで無料で引き取ってもらえるのかは、それぞれ別です。
価値が分からないなら査定、値段が付かず今後も使わないなら無償引取、誰かに使ってほしいなら寄付というように、自分の希望に合わせて選んでみてください。
無料引取を利用するときは、引取条件だけでなく、返却時の費用や引取後の扱いまで確認しておくと、納得して着物を手放しやすくなります。

