振袖の買取相場はいくら?古い振袖・一式の査定ポイントも解説

振袖の買取相場と古い振袖・振袖一式の査定ポイント

「成人式で着た振袖、今売ったらいくらになる?」

「母から譲られた40年前の振袖でも売れる?」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

まず振袖の買取相場を見ると、大手着物買取サービスの公式情報では、バイセルが~14万円、ザ・ゴールドが~30万円という相場例が掲載されています。

一方、実際の公開買取実績では、福ちゃんで正絹の振袖40,000円、絞りの振袖35,000円、振袖一式18,000円、バイセルでは現代柄の振袖など4点で13,000円といった例もあります。

つまり、振袖は数万円程度の買取実績もある一方、作家物やブランド物など条件のいいものでは10万円を超えるケースもあるというのが実情です。

ただ、「振袖なら数万円で売れる」「上限が30万円だから自分の振袖も高く売れる」という意味ではありません。

実際の査定額は、作家・ブランド、素材、技法、状態、サイズ、柄や需要、証紙の有無などによって大きく変わります。

また、20年前、30年前、40年前の振袖でも、古いという理由だけで査定対象外になるとは限りません。

私の実家にも、母が成人式で着た古い振袖が残っています。

祖母が母のために頑張って買ってくれたものだそうで、着たのは成人式と初詣の2回ほど。それでも家族にとっては、単なる「古い着物」ではありません。

振袖を手放すときは、「今いくらの価値があるのか」「その金額なら本当に手放したいのか」この2つを分けて考えることが大切です。

この記事では、振袖の買取相場から、古い振袖、振袖一式、査定額が変わるポイント、売る前に考えておきたいことまで順番に解説します。

目次

振袖の買取相場はいくら?

振袖の買取価格には大きな幅があります。

まず、大手着物買取サービスが公式サイトで公開している相場・買取実績を見てみましょう。

スクロールできます
買取サービス公式サイトで確認できる振袖の相場・買取実績
バイセル振袖の相場 ~14万円/現代柄の振袖など4点 13,000円
福ちゃん正絹の振袖 40,000円/絞りの振袖 35,000円/振袖一式 18,000円
ザ・ゴールド振袖の相場例 ~30万円/作家・ブランド物を含む実績 10万円台など

※各社公式サイトで公開されている相場例・過去の買取実績です。同じ金額で買い取ってもらえるとは限らず、品物の内容や状態などによって査定額は変わります。

ここで注意したいのは、「~14万円」「~30万円」は一般的な振袖がその金額で売れるという意味ではないことです。

ザ・ゴールドが公開している10万円を超える事例には、藤井寛や千總、羽田登喜男などの振袖や、帯・和装小物などをまとめて査定した例が含まれているとのことです。

一方、福ちゃんでは正絹の振袖40,000円、絞りの振袖35,000円、振袖一式18,000円などの実績が公開されています。

なので、振袖の買取相場を考えるときは、

「普通の振袖はいくら」とひとつの数字に決めるのではなく、数万円程度の実績から、条件によっては10万円を超える例まで幅がある

と捉えておくほうが実情に近いでしょう。

購入価格と現在の買取価格は別に考える

振袖は、新品で購入したときに数十万円以上かかったということもあります。

なので、

「こんなに高かったのだから、売るときも高いはず」と思うかもしれません。

しかし、購入時の価格と現在の中古品としての買取価格は別です。買取では、現在の状態や作家・ブランド、中古市場での需要などを含めて査定されます。

購入価格だけを基準にすると、査定結果を見たときに「こんなに安いの?」と感じることもあるでしょう。

まずは購入価格から離れて、現在の中古品としての価値を確認することが大切です。

着物全般の種類別相場が気になる方は、こちらの記事でくわしく解説しています。

20年前・30年前・40年前の古い振袖でも売れる?

古い振袖でも査定してもらえる可能性があります。

福ちゃんは数十年前の振袖も査定しているとのことで、バイセルやザ・ゴールドでも古い振袖を査定対象としているとのことです。

そのため、

「40年前だから売れない」

「母の成人式の振袖だから古すぎる」

と年数だけで判断しなくても大丈夫です。

大切なのは、何年前に買ったかだけではなく、今どのような状態で、どのような振袖なのかです。

成人式で数回しか着ていない振袖もある

振袖は、購入価格が高くても、実際には数回しか着ていないことがあります。

私自身は成人式で振袖を着ませんでした。妹はレンタルでしたが、母は成人式のために振袖を購入してもらったそうです。

母の記憶では、その振袖を着たのは成人式と初詣の2回ほど。

それから何十年も実家で保管されています。

あまり着ていないためか、確認した範囲では目立つカビやシミはありません。ただ、振袖を包んでいるたとう紙には年月相応の劣化があります。

ここで注意したいのは、

「2回しか着ていない=高く売れる」とは限らない

ということです。

着用回数が少なくても、長期間の保管中に状態が変わることがあります。

反対に、古い振袖でも状態が保たれている場合があります。

年数や着用回数だけで判断せず、今の状態を見てもらいましょう。

「昔の柄だから売れない」とも限らない

何十年も前の振袖を見ると、

「柄が古いから売れないのでは?」

と思うこともあるでしょう。

ザ・ゴールドでは「柄が古い着物」も相談対象になっているとのことです。

なので、見た目だけで価値がないと決めつけて処分するのではなく、一度査定してもらってから判断する方法があります。

振袖の査定額は何で変わる?

振袖の査定額に影響する素材・作家・技法・証紙・状態・サイズ・需要の7つのポイント

振袖の査定額は年数だけでは決まりません。

主に確認しておきたいのは次のようなポイントです。

  • 正絹などの素材
  • 作家・ブランド・落款
  • 友禅・絞り・刺繍などの技法
  • 証紙などの付属品
  • シミ・カビ・色褪せなどの状態
  • 身丈・裄などのサイズ
  • 柄や色、中古市場での需要

この記事では振袖を売るときに必要な範囲に絞って見ていきます。

作家物・ブランド振袖・総絞りなどは確認しておく

有名作家やブランドの振袖、友禅や総絞りなどの振袖では、その特徴が査定材料になることがあります。

落款が入っていれば、作家などを確認する手がかりにもなります。

母の振袖も確認してみましたが、落款は見当たりませんでした。

それでも、落款がないという一点だけで「価値がない」と判断するつもりはありません。

「総絞りだから必ず高い」

「落款がないから安い」

とひとつの条件だけで判断せず、振袖全体を見てもらうことが大切です。

高く売れやすい着物の特徴や、作家物・素材・状態などが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

証紙があれば振袖と一緒に出す

証紙などが残っていれば、振袖と一緒に査定へ出しましょう。

証紙は産地や品質などを確認する手がかりになることがあります。

母にも確認しましたが、昔のことなので証紙が残っているかは覚えていないとのことでした。

振袖自体は近所の呉服店で購入したとのことです。

何十年も前に家族が買った振袖なら、

「証紙と言われても何のことか分からない」

というケースもあるでしょう。

証紙が見つからないからといって、それだけで振袖を処分しなくても大丈夫です。

証紙とは何か、どこを探せばいいのかは、こちらの記事でくわしく解説しています。

シミ・カビ・色褪せなどの状態

長期間保管している振袖では、シミ、カビ、色褪せ、においなども確認されます。

母の振袖は、確認した範囲では目立つカビやシミはありませんでしたが、たとう紙には年月を感じます。

振袖を査定へ出す前に、一度状態を確認しておくといいでしょう。

ただ、シミを見つけたからといって、売るためだけに高額なクリーニングや修復を行うかどうかは慎重に考えたいところです。

まず今の状態のまま相談し、査定結果を見てから判断する方法があります。

振袖一式はまとめて査定してもらえる?

振袖一式で確認したい振袖・帯・長襦袢・帯締め・帯揚げ・重ね衿・草履・バッグ

振袖を購入したときには、振袖だけでなく、

  • 帯
  • 長襦袢
  • 帯締め
  • 帯揚げ
  • 重ね衿
  • 草履
  • バッグ

などを一緒にそろえていることがあります。

母の場合も、一式でそろえてもらったそうです。

なので、振袖を売ろうと思ったら、振袖だけを取り出すのではなく、周りに保管されている帯や小物も一度確認してみてください。

振袖と帯・小物をまとめて査定できる業者もある

着物買取業者のなかには、振袖だけでなく帯や和装小物も査定しているところがあります。

福ちゃんでは実際に、「振袖・帯・襦袢・帯締め・帯揚げ・ファー」を含む振袖一式18,000円という公開買取実績があります。

ザ・ゴールドでも、振袖と帯・小物などをまとめて買い取った実績が公開されています。

ただ、「一式なら必ず高く売れる」という意味ではありません。

振袖、帯、小物それぞれの内容や状態によって査定結果は変わります。

大切なのは、価値が分からないものを査定前に捨ててしまわないことです。

振袖の近くに保管されているものは一度まとめて確認し、査定対象になるか相談してみましょう。

家族の振袖を売る前に確認しておきたいこと

振袖の価値と家族の気持ちを確認して売る・残す・家族へ譲る・リメイクから選ぶ流れ

古い振袖では、査定額とは別に確認しておきたいことがあります。

それが、

「誰の振袖なのか」
「本人や家族にどんな思いがあるのか」

ということです。

母の振袖について今回あらためて聞いてみると、祖母が頑張って買ってくれたものなので、今でも処分せず大切にしまっているとのことでした。

この話を聞くと、私なら家族の振袖を「もう誰も着ないから」という理由だけで勝手に売ることはできません。

振袖は、自分で購入したものとは限りません。

親や祖父母が成人のお祝いとして用意してくれたものなら、金額とは別の思い入れが残っていることもあります。

家族の振袖を整理しているなら、できるだけ本人や家族に確認してから査定へ進みましょう。

そして、査定してもらったからといって、必ず売る必要もありません。

査定額が安かったら売らない選択肢もある

これは私自身が母の振袖について感じていることですが、もし将来査定へ出して、思っていたよりかなり安い金額だったら、無理に売らなくても大丈夫だと思っています。

母の振袖は祖母が頑張って買ってくれた思い出の品です。

私なら、安い金額で手放すくらいなら、リメイクして別の形で残すことも考えます。

もちろん、「もう着る人がいないから売りたい」という判断もあるでしょう。

大切なのは、

相場を調べることと、売ることを同じにしないことです。

まず価値を確認する。

その金額と振袖への思いを比べてから、売る、残す、家族へ譲る、リメイクするといった方法を選べばいいのではないでしょうか。

振袖はどこで売る?

振袖の査定先を探すなら、少なくとも次の3点を確認しておきましょう。

  • 振袖・着物の査定に対応している
  • 古い振袖や状態に不安がある振袖も相談できる
  • 帯や和装小物も一緒に確認できる

振袖を扱っている大手の着物買取サービスには、バイセル、福ちゃん、ザ・ゴールドなどがあります。

この記事を読んで、「じゃあ、自分の場合はどこに頼めばいい?」と思った方は、着物買取業者を比較したこちらの記事も参考にしてみてください。

振袖を売るかまだ決めていない場合は、最初から売却を前提にせず、まず査定結果を聞いてから判断するのもひとつの方法です。

どこに頼むか迷っている段階でも、査定だけなら気軽に申し込めます。バイセルでは着物の査定を受け付けているので、「売るかどうかは査定額を聞いてから決めたい」という方は、一度相談してみてください。

振袖買取でよくある質問

40年前の振袖でも買取してもらえますか?

40年前という年数だけで、買取できないとは判断できません。

数十年前の振袖や古い振袖を査定対象としている買取業者もあります。

ただ、実際に値段がつくかどうかは、状態、素材、作家・ブランド、サイズ、需要などによって変わります。

成人式で一度しか着ていない振袖なら高く売れますか?

着用回数だけでは判断できません。

一度しか着ていなくても、長期保管によってシミやカビなどが発生することがあります。

反対に、古くても状態が保たれている振袖もあります。

着用回数とあわせて、今の状態を見てもらいましょう。

証紙なしの振袖でも査定してもらえますか?

証紙がなくても査定を相談できる業者があります。

証紙は産地や品質などを確認する手がかりになりますが、見つからないからといって自分で価値がないと判断しなくても大丈夫です。

振袖一式はまとめて売れますか?

振袖のほか、帯、長襦袢、帯締め、帯揚げなどを扱っている買取業者があります。

一式だから必ず高額になるわけではありませんが、まとめて確認してもらえるか相談してみるといいでしょう。

総絞りの振袖は高く売れますか?

総絞りであることは査定材料のひとつになりますが、それだけで高額になるとは限りません。

作家、品質、状態、サイズ、需要なども含めて判断されます。

振袖に値段がつかなかったらどうすればいいですか?

売却だけが選択肢ではありません。

思い入れのある振袖なら、そのまま残す、家族へ譲る、リメイクするといった方法もあります。

査定額に納得できなければ、無理に手放さず、いったん考えるのもひとつの方法です。

まとめ|振袖は相場を知ってから「売るかどうか」を決めよう

振袖の買取価格には大きな幅があります。

大手買取サービスの公式情報を見ると、バイセルでは振袖の相場が~14万円、ザ・ゴールドでは相場例が~30万円とされています。

一方、実際の公開買取実績には1万円台や3万~4万円程度の例もあり、作家物やブランド物などでは10万円を超える例もあります。

つまり、

「振袖はいくらで売れる」とひとつの数字だけで答えることはできません。

そして、

「40年前だから売れない」

「証紙がないから価値がない」

「昔の柄だから捨てるしかない」

と自己判断しなくても大丈夫です。

まず、振袖、帯、小物、証紙など、家に残っているものを確認する。

そして今の価値を査定してもらう。

そのあとで、売るかどうかを決めれば十分です。

母の振袖も、今のところ売る予定はありません。

祖母が母のために頑張って買ってくれた振袖だと知っているからです。

もし将来手放すことを考えるときが来ても、私はまず価値を確認し、査定額に納得できなければ、リメイクして残すことも考えると思います。

振袖には、買取価格だけでは測れない思い出が残っていることがあります。

なので、「いくらで売れるか」を確認したうえで、「その金額なら本当に手放したいか」まで考えて決める。

その順番を大切にしてみてください。

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